保育士になるためには、専門学校や大学などの「指定保育士養成学校」を卒業して資格を取得する方法と、年2回実施される保育士試験を受験して取得する方法の2種類があります。
社会人になってから「保育士資格が欲しい」という方の多くは、保育士試験を受験する方法が基本になってくるかと思います。
その場合、ユーキャンなどの「通信教育」で試験勉強をする方もいますが、お金がかかってしまうことから、独学で勉強して受験する方も少なくありません。
一方で、
「独学で挑みたいけど、働きながら勉強できるの?」
「どれくらい勉強したらいいの?」
と、疑問点も多いはず。
私自身も独学で試験に挑みましたが、勉強を始める当初は不安でいっぱいでした。
しかし、勉強時間を逆算し、計画的に取り組んだことによって、見事一発合格することができました!
そこで今回は、私自身の経験を踏まえた上での、保育士試験に合格するための勉強時間についてご紹介します。
私は独学で合格しましたが、通信講座などを利用する場合も参考にしていただける内容です!
保育士試験に合格するために必要な勉強時間は100~150時間!
保育士試験関連の多くのサイトで、保育士試験の勉強時間は100~150時間ほど必要であると言われています。
私自身も、この時間を参考に勉強のスケジュールを組みました。
では、なぜ100~150時間かかるのでしょうか?
まず、勉強時間の解説の前に、簡単に試験内容について説明します。
保育士試験は「筆記試験」と「実技試験」の2段階があり、筆記試験に合格した受験者のみ実技試験に進めるという仕組みなっています。
今回ご紹介する勉強時間は、1段階目の「筆記試験」における勉強ということになります。
また、筆記試験には以下の通り9つの科目が用意されており、ある程度の勉強時間は必要であると把握しておくことが大切です。
- 保育原理
- 教育原理
- 社会的養護
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
- 保育の心理学
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養
- 保育実習理論
それでは、試験内容を踏まえて勉強時間について解説していきます。
上記でも述べたように、保育士試験には9科目もあるため勉強する量は膨大で、1科目ごとの内容もなかなかのボリュームとなっています。
ただ、保育士試験では100点満点や高得点が求められているのではなく、以下のような合格ラインが定められています。
保育士試験(筆記)の合格ライン
各科目が100点満点中60点以上
※ただし、「教育原理」「社会的養護」は50点満点中30点以上
つまり、平均的な知識習得が求められるわけです。
そのため、テキストを丸暗記して全部覚えなければいけない、ということではありません。
どちらかというと、「広く浅く知識を習得して(インプット)、出来る限り多くの過去問題集や模擬問題集を解いて(アウトプット)身に付けていく」という勉強方法が適していると言えます。
ですので、テキストを読んでインプットする期間、問題集に取り組んでアウトプットする期間の2期に分けて計画すると取り組みやすいです。
インプットする期間(約90時間)
自身で購入したテキストをざっくりと読み込んで、単語や知識を覚える期間です。
テキストは1科目につき大体80~100ページ程あるのが通例。
丸暗記する必要はなく1時間10ページのペースで読み進められるかと思いますし、1科目あたり10時間あれば問題集も取り組めるようになると思います。
つまり、1科目10時間×9科目なので、インプット期間は約90時間かかると考えられます。
ただし、読むペースは個人差があると思うので、まずはテキストを購入し、どれくらいのペースで進められるか試してみるといいですよ。
アウトプットする期間(約20~30時間)
ネットや本屋さんで販売されている模擬問題集や過去問題に取り組む期間です。
ここでは、問題集をやったら終わりではなく、間違えたところや知らなかった知識をきちんと振り返ることが最も重要なので、丁寧に時間をかけることが大切です。
ただし、過去問題集や模擬問題集は試験問題と同じ問題数となっており、全科目問題を解く+振り返る、となると少なくとも2~3時間はかかります。
10回分は過去問題、模擬問題に取り組むことをおすすめするので、20~30時間はアウトプット期間として設けておくとよいかと思います。
以上のことから、インプット期間・アウトプット期間を合わせて、保育士試験に合格するために必要な勉強時間は約100~150時間と言えるでしょう。
保育士試験科目ごとの勉強時間は?
上記でも少し触れましたが、保育士試験には9つの科目があります。
ただ、科目によって覚える単語の量が多い、単語を覚えるよりも問題集を多く取り組んでアウトプットを重視した方がいい、など勉強時間のかけ方が大きく異なります。
そこで、ここでは科目ごとの勉強時間についてご紹介します。
まず、知っておいてほしいのが、9科目は大きく3種類に分けられるということ。
- 【教育・保育の基礎 】保育原理、教育原理、保育実習理論
- 【福祉系】社会的養護、子ども家庭福祉、社会福祉
- 【子育て系】保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養
特に、福祉系の3科目は重複する内容がかなり多いです。
そのため、テキストや参考書の順番どおりではなく、分類ごとにまとめて勉強することがおすすめです。
そして、科目ごとの勉強時間についても分類別に異なります。
保育・教育の歴史をしっかり覚えればポイントを抑えられるので、あまり時間はかかりません。各科目5~6時間(3科目で計15~18時間)ほどでインプットできるかと思います。
内容が難しく理解することに時間がかかります。また、試験では厚生労働省のデータを使用した問題も多く出るので、暗記というよりも、問題集を多く取り組んで理解を深める必要があります。インプットは各科目10時間(3科目で計30時間)程度に抑えて、残りはアウトプットの期間に振り返るとよいです。
子どもの成長、ケガの対応、離乳食など、比較的身近な内容で理解しやすいですが、とにかく覚えることが多いです。そのため、この3科目のインプットには、各科目15時間(3科目で計45時間)ほどかかると思っておくと、余裕をもって取り組めます。
どの分類から取り組むかは個人によりますが、
- 福祉系は内容が難しくてもインプットに時間をかけすぎずに、過去問題集や模擬問題集で改めてテキストを復習して覚える
- 子育て系はインプットに時間がかかるため余裕をもって計画する
というスタンスで取り組むといいでしょう。
必要勉強時間から導き出す勉強期間は?
前項でも述べたとおり、保育士試験の必要勉強時間は100~150時間程です。
では、勉強期間はどれくらいかかるのかと言うと、勉強するご自身の勉強時間が1日にどれほど確保できるかによって変わります。
例えば…
お仕事や家事育児が忙しく、1日1時間しか取れない場合
150時間÷1時間(/日)=150日・・・約5ヶ月
毎日最低3時間が確保できる場合
50時間÷3時間(/日)=50日・・・約2ヶ月
このように、1日1~3時間勉強時間を確保できるのであれば、大体2~5ヶ月で試験に臨めると考えられます。
ただ、各科目のインプットが終わり、過去問題や模擬問題集を取り組んでいくと、「この科目苦手だな」「この科目はもう1回振り返りたい」と思うようになります。
そのため、1ヶ月ほど余裕を持たせて、長くて「約半年」と考えてスケジュールを組むとよいかもしれません。
ちなみに、私は「休日は勉強したくない!平日だけ3時間勉強する」という独自ルールで約半年間取り組みました。
どんなに「一発で合格するぞ」と強い気持ちを持っていたとしても、勉強が嫌になる時もあるかと思います。
試験勉強は、何より「続ける」ということが大切なので、無理なく取り組めるように自分ルールを決めると継続しやすいですよ。
まとめ
今回は、「保育士試験に合格するために必要な勉強時間」について解説してきました。
この記事を簡単にまとめると、
①保育士試験に合格するために必要な勉強時間は?
⇒インプット:90時間+アウトプット:20~30時間=【合計】100~150時間
②保育士試験科目ごとの勉強時間は?
⇒福祉系の科目はアウトプットに時間をかけ、子育て系の科目はインプットに時間をかける
③必要勉強時間から導き出す勉強期間は?
⇒長くて半年間。ただし、無理なく取り組むべき!
このような内容でした。
独学、講座利用に関わらず、大体上記のような流れになるのかなと思います。
ポイントを抑えて取り組めば、一発合格のチャンスは誰にでもあるので、ぜひ挑戦してみてください!
【最後に】保育士通信講座で合格を目指すならユーキャンがおすすめ!
保育士の通信講座で合格を目指される方にはユーキャンがおすすめです。
- 図表イラスト多めのフルカラーテキストで理解が進む
- 初学者にも安心のカリキュラム(受講生の89.6%が初学者)
- 受講生サポートが充実している
- 合格ノウハウが詰まった実技試験対策
- 過去10年で15,000名以上の合格者を輩出
保育士資格を初めて勉強する方も多いでしょうし、そういった方にとってユーキャンの圧倒的な合格実績は非常に心強いでしょう。
分かりやすいテキスト教材や充実のサポート体制、長年培われてきた合格ノウハウたっぷりの実技試験対策など、保育士試験の合格を目指すうえでこれ以上ないクオリティだと思います。
通信講座で保育士資格取得を目指される方は、まずはユーキャンから検討されてみてはいかがでしょうか^^
\初学者の方でも安心の圧倒的な合格実績!/
ユーキャン公式サイト
https://www.u-can.co.jp/
※テキストも図表入りで分かりやすい※