仕事や育児で多忙な方の中には、
- 勉強しないで保育士試験に合格できるかな?
- 一夜漬けでなんとかなるかな?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
結論からいうと、保育士試験は一夜漬けや勉強なしでは合格できません!
この記事では、なぜ一夜漬けや勉強なしで合格できないのかを詳しく説明していきます。
また、効率よく合格する方法もご紹介してますので、ぜひ参考にしてください。
【最初に結論】保育士試験を勉強しないで合格するのはほぼ無理!
最初に申し上げた通り、保育士試験に勉強しないで合格するのはほぼ不可能です。
その理由としては以下の3つが挙げられます。
- 試験範囲が広すぎる
- 筆記と実技2つの試験に合格する必要がある
- 6割以上の点数を取らなければいけない
順番に詳しく見ていきましょう。
試験範囲が広すぎる
保育士試験は全部で9科目ありますが、科目数が多いだけではありません。
子どもに関する歴史や法律、食育、病気、音楽など、試験範囲がとにかく広いです。
専門用語を交えた問題も数多く出題され、各科目で幅広い知識が求められます。
暗記しなければ解けない問題が多いので勉強せずに受験するのは無謀な行為です。
特に、以下の3科目は法律や歴史に関連した問題が多く出題されるので合格するのが難しいと言われています。
- 社会福祉
- 社会的養護
- 教育原理
子どもと関わる仕事をしている人や子育て経験がある人は発達過程に関連した科目であれば勉強しなくても良い点数が取れるかもしれませんが、9科目すべて合格するのは非常に困難だと思います。
専門的な知識や専門用語を理解するにはやはり勉強をしないと頭に入ってきません。
試験はすべてマークシート方式ですが、勉強せずに試験を受けた場合問題の内容や解答の選択肢が何を言っているかのか意味が分からない科目もあります。
ひっかけ問題も当然ありますので、しっかり備えて受験する方が身のためです。
筆記と実技2つの試験に合格する必要がある
筆記試験にすべて合格したとしても喜ぶのはまだ早いです。そのあとに実技試験があります。
実技試験は筆記試験を合格した人しか受験できない仕組みになっており、以下の3つの分野から2分野選択して受験します。
- 音楽表現
- 言語表現
- 造形表現
それぞれ50点満点で30点以上得られたら合格となりますので、2分野で合計60点以上取らなければならないのです。
実技試験では音楽と言語を選んだ場合、自分を見ている試験官がいるのでとても緊張します。
初めて会う人の前で歌ったり話したりするのが得意な人は大丈夫かもしれませんが、大抵の人はドキドキすると思います。
笑顔が作れず終始固い表情であったり、制限時間を守れなかったり、指定された課題に添えなかったりすると不合格になってしまいます。
幅広い知識が求められる筆記試験に合格し、さらに実技試験を合格した人だけが保育士資格を取得できるので、何も準備せずに試験を受けて合格を目指すのは至難の業でしょう。
6割以上の点数を取らなければいけない
保育士試験の筆記試験は全科目それぞれ6割以上の点数を取らなければいけません。
全20問の科目であれば12問以上正解する必要があり、1科目でも合格基準を満たしていないと保育士資格は取得できません。
苦手科目を得意科目でカバーするということができないのが保育士試験の特徴ともいえます。
9科目あるうち、「教育原理および社会的養護」は50点満点で設定されており、両科目とも30点以上得点しないと合格になりません。
この科目はニコイチ科目と言われており、片方が合格ラインに達していてももう片方が30点以下なら不合格となります。
教育原理は50点満点で合格点に達しており、社会的養護が29点で30点に及ばなかった場合、教育原理も不合格となります。このニコイチ科目が保育士試験の難易度を上げていると思います。
また、教育原理では保育に関する時事問題も出題されるので注意が必要です。
保育に関わる法律の改正などによってテキストや問題集の内容だけでは試験に対応できないかもしれません。
日頃から保育関連の最新の情報を定期的にチェックすることが大切です。
もちろん保育士試験を一夜漬けで合格するのも無理!
上記全く勉強しない場合と同様に、保育士試験は一夜漬けでどうにかなる試験でもありません。
その理由は以下の3つです。
- 記憶が定着しにくい
- 科目数が多くて時間が足りない
- 集中力を発揮できない
こちらも順番に解説していきますね。
記憶が定着しにくい
一夜漬けをするということは、本来であれば睡眠している時間を勉強時間にあてるということになります。
保育士試験では用語を暗記しなければ答えられない問題がたくさん出題されます。
暗記という作業は一度覚えただけではすぐに忘れてしまうため、何度も繰り返し覚えることが重要です。
知識として脳に勉強したことをインプットするためには何度も反復させながら学習する必要があります。
反復することで脳に定着するということは、裏を返せばその場限りで長時間勉強をしてもあまり脳に定着しないということになります。
睡眠は記憶に関して重要な役割を果たすと言われています。脳の仕組み上、記憶は睡眠中に定着するのです。
一夜漬けでは十分な睡眠ができていないために覚えた知識が定着せず、必要なときに思い出せない可能性が高くなりますので、厳しい状況になることは明白だと言えるでしょう。
科目数が多くて時間が足りない
保育士試験の筆記試験は科目数が多くて出題範囲も広いですし、普段の生活に馴染みがないような用語が試験にはたくさん出てきます。
過去問ではカバーできない時事問題も出題されますので、保育や教育関連のニュースをチェックしたり、文部科学省のホームページを見ることも必要です。
当然、一夜漬けでは時間が足りません。
インターネットで検索すると一夜漬けで高得点をとれた人のブログがいくつか出てきますが、一夜漬けの勉強法は万全の状態で試験に挑むことができないのでおすすめできません。
と言いますか、そんな状態で合格できるのはごく一部の天才だけだと思います。
保育士試験に確実に合格するためには計画的に効率良く勉強することがとても大切なのです。
集中力を発揮できない
一夜漬けの大敵は睡魔です。睡魔と戦いながらの勉強はいくらやる気があっても集中が途切れる瞬間がでてきます。
しっかり勉強することができたとしても、保育士試験は一日がかりで行われるので試験中に眠くなる可能性が非常に高いです。
試験は2日に分けて実施され、休憩時間はあるものの朝から夕方までかかります。
試験中に頭がボーッとして集中できなかったら本来の力を発揮できなくなってしまいます。
ちなみに、保育士試験の全国平均合格率は例年20%程度です。つまり10人受験して2人だけ合格するということになります。
合格率からみても保育士試験は難易度の高い試験だといえるので、一夜漬けで合格しようとするのはやめておいた方が無難です。
時間がない人が効率よく保育士試験に合格するには?
ここまで見てきて、勉強しないでの保育士試験合格や一夜漬けでの合格を目指すのは非常に厳しいというのはお分かりいただけたのではないでしょうか。
ただ、中には「時間がなかなか取れないけど保育士になりたい!」という方もいらっしゃることと思います。
そんな方には以下の方法がおすすめです。
- 無理のない勉強スケジュールをたてる
- スキマ時間を活用する
- 通信講座を利用する
こちらも順番に解説していきますのでご覧ください。
無理のない勉強スケジュールをたてる
効率良く合格するためには勉強のスケジュールを立てることが大切です。
無理な勉強スケジュールを組んでしまうと長くは続きません。
無理なく計画的に勉強を進めていくためにはまず自分のライフスタイルを振り返りましょう。
1日の中で自分が勉強できる時間を把握し、自分のライフスタイルに合わせて勉強計画を立てることが重要です。
挫折しないスケジュールを立てるためのポイントは詰め込み過ぎないことです。
予定通りに進まないことがストレスにならないように余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
平日は1時間、休日は2時間など、1日単位で勉強時間を決めてもいいし、「今日はテキスト10ページ分勉強する」というように時間より勉強量にこだわっても良いです。大事なのは自分のモチベーションを維持できるスケジュールを組むことです!
スキマ時間を活用する
時間がない人こそスキマ時間を上手に使って勉強しましょう。
スマートフォンに勉強アプリをインストールしたり、小さめの単語帳を作って常にポケットに入れて持ち歩いたり、空いた時間にいつでも勉強できるようにしておくと良いでしょう。
そうすることで仕事の休憩時間や通勤時間、家事の合間でも勉強しやすいです。
勉強は続けることが大切です。短い時間でもかまいません。
毎日勉強する習慣をつけるためにもスキマ時間を有効活用しましょう。
私は洗面所や目のつくところに覚えたい用語を書いた付箋を貼り、いつでも学習できるようにしていました。洗い物などの家事をしながら勉強したり、歯を磨きながら勉強することができたので難しい用語も無理なく暗記することができました。
暗記事項は何度も繰り返すことで徐々に定着していきます。
スキマ時間を活用した勉強は暗記事項を覚えるのに最適な方法だといえます。
通信講座を利用する
独学で保育士試験に合格するのは難しいと感じるようであれば、通信講座を利用するというのもひとつです。
理由としては以下の通りです。
- 質の高いテキストや問題集が用意されている
- 自分の好きな時間に学習できる
- 効率よく合格できるようカリキュラムが工夫されている
- 受講生サポートも整っている
独学で勉強するとなると、参考書や問題集を自分で揃えて自分で学習計画を立てなければなりませんが、通信講座であれば質の高いテキストや問題集が用意されており、通学することなく自分の好きな時間にポイントを絞った学習をすることができます。
多くの通信講座は、無理なく専門知識を身に付けられるようにカリキュラムが工夫されているので、難易度の高い科目もスムーズに学習できることが期待できます。
独学であれば疑問点は自分で調べなければいけませんが、通信講座なら受講者からの質問に対応するサポート体制が充実していることがほとんどです。
なかでもおすすめなのはユーキャンです。
ユーキャンのテキストはオリジナルのフルカラーテキストとなっており、図表イラスト多めで初学者の方でも理解しやすい内容になっています。
受講生サポートも無料質問サポートや添削指導など充実しており、実技試験対策もバッチリ揃っています。
過去10年で15,072名が合格という圧倒的な実績も誇っており、さらにそのうち89.6%の方が学習初心者という独自の調査結果も出ているので、初めて保育士の勉強をする方にとって非常に心強い講座だといえるでしょう。
ユーキャンの保育士講座についてまとめると…
- 図表イラスト多めのテキストで理解しやすい!
- 質問サポートや添削指導などサポート体制充実!
- 実技試験対策もバッチリ!
- 過去10年で15,072名の合格者を輩出している圧倒的な合格実績!
- 合格者のうち89.6%が初学者と初心者にとって心強い実績あり!
通信講座での勉強を検討される方は、まずはユーキャンで資料請求してみてはいかがでしょうか^^
\初学者の方でも安心の圧倒的な合格実績!/
まとめ
保育士試験は毎年の合格率が20%前後ですので、国家資格の中でも比較的難しい試験といえます。
試験範囲は膨大なので誰でも簡単に取れる資格ではありませんし、もちろん一夜漬けや勉強なしでは不合格まっしぐらです。
保育士試験に合格したいのであれば計画的に勉強時間を確保することが大切ですので、短い時間でも毎日勉強を続けてください。
本文中でもご紹介したとおり、通信講座を活用するのもおすすめです。
日常生活に勉強を取り込んで習慣化し、効率よく合格を狙いましょう!