保育士試験の手引きには服装に関する規定について何も記載がありません。試験当日はどんな服を着て行けばいいのか迷いますよね。
そこで今回は、保育士の実技試験に着て行く最適な服装について解説します。
季節別で服装例も2つずつ挙げてますので、ぜひ参考にしてみてください!
保育士試験「実技」に最適な服装のポイントは?
保育士試験「実技」に最適な服装のポイントとしては以下の4つが挙げられます。
- 清潔感を意識する
- 動きやすさを重視する
- 履き慣れた靴を選ぶ
- リラックスできる服を選ぶ
順番に詳しく解説していきますね。
ポイント①:清潔感を意識する
試験官は受験者が保育士としてふさわしいかどうか見ています。
人が誰かを評価するとき、相手の外見や態度、声など多くの情報を無意識に判断材料にしていると言われています。
「人は見た目が9割」という言葉がありますが、それだけ外見はよく見られているということです。
良い印象をもってもらうためにも清潔感を意識した服装選びをしましょう。
服のサイズは大きすぎても小さすぎてもだらしなく見えてしまいますので、自分の体型に合ったもの、程よくフィットする服を選ぶのが良いでしょう。
清潔感を出すための方法として、服はアイロンがけをしてシワのないものを着てください。
靴は試験当日に綺麗な状態で履けるように汚れは落としておくのがマスト。
あと、服装だけでなく髪型や爪の手入れも大切です。女性は派手なネイルやメイクは控えてください。長い髪は結び、顔まわりの髪は表情がよく分かるようにピンで止めておくと良いと思います。
きれいめカジュアルをイメージして服を選びましょう。
ポイント②:動きやすさを重視する
実技試験なので動きやすさを意識した服装を選びましょう。
実技試験は全部で3種類ありますので、それぞれの試験に応じた動きやすい服装について軽くまとめてみました。
Ⅰ.音楽表現の動きやすさを意識した服装
音楽表現を選択した場合、ピアノのペダルを踏んだり、試験官と向き合う格好でギターを弾くのでスカートよりもパンツスタイルの方が演奏しやすいと思います。
鍵盤を弾くときに袖が邪魔にならないようなすっきりした服を選ぶと安心です。
Ⅱ.造形表現の動きやすさを意識した服装
造形表現を選択した場合、冬に試験を受けるのであれば袖をまくりやすい服を選んでください。
色塗りのときに腕を上下左右に動かすことが想定されます。そのときに袖が邪魔になってしまうと作業に集中できません。
机の上の色鉛筆に袖が当たって床に落ちることも考えられます。絵を描くことに集中するためにもすっきりしたデザインの服を選ぶようにしましょう。
絵の試験なので人や動物がデザインされた服は避けておいたほうが安心かと思います。
Ⅲ.言語表現の動きやすさを意識した服装
言語表現は身振り手振りを交えながら話をするので両手が動きやすい服を選んでください。
目の前に子どもたちがいると仮定してお話を披露するので、子どもの目線に合わせるために前かがみになることもあると思います。
試験官に不快な思いをさせないために胸元が大きく開いた服は避けてください。
Ⅳ.どの実技試験も割と動きは多い
実技試験ではどの科目も立ったり座ったりすることが多いです。
ですので、上記を参考にしつつできるだけ動きやすい服を選んで試験に挑みましょう。
ポイント③:履き慣れた靴を選ぶ
実技試験に履いていく靴は履き慣れているものを選んでください。
ヒールの高いパンプスは疲れを感じやすく、実技試験には不向きなのでやめておきましょう。歩きやすさを優先してください。
受験当日に新しい靴で行くこともやめておいた方が良いと思います。会場に着くまでに靴ずれなどの怪我をする可能性があります。
- ヒールのないパンプス
- ローファー
- シンプルなデザインのスニーカー
このあたりが最適だと思います。
履き慣れた靴をおすすめしていますが、泥などの汚れや傷がついている場合は試験前に汚れを落とし、綺麗な靴で試験に挑むようにしましょう。
ちなみに私が試験を受けた時は大雨が降っていたため、試験用の靴は持参することにして、履き慣れたスニーカーで会場に向かいました。
汚れた靴よりも綺麗な靴で試験を受けた方が印象が良いと思います。
ポイント④:リラックスできる服を選ぶ
着慣れていない服を着るより、着心地の良い服を選んだほうがリラックスできます。
実技試験は身体を動かす試験なので少しでも緊張を緩和できるようにしたいところです。
自分の力を十分に発揮するために、また自分らしさを出すためにもリラックスできる服を選びましょう。
ただし、リラックスできるからと言って部屋着や作業着を選ぶのはもちろんNG!清潔感がなくなってしまう可能性があります。
スーツも悪くはないですが、必要以上に緊張してしまうかもしれないのであまりおすすめしません。
自分の姿を客観的にチェックするために、服装を決めたら鏡で見るよりも写真を撮って自身の姿を確認してみると良いかもしれません。
どの科目の試験も腕をよく動かします。本番の服装を事前に着てみて動かしやすいかチェックしてくださいね。
【夏・前期】保育士試験「実技」の服装例
ここからは、夏・前期の保育士実技試験の服装例を2つ取り上げます。ともに写真付きで軽くコーデのポイントも書いてますので、ぜひ参考にして下さい!
①ゆとりがあり動きやすいシンプルコーデ
トップスは半袖の白シャツ、ボトムスには自分に合ったサイズ感のズボンを選びました。柄は無く白×黒のシンプルコーデです。どの科目も椅子に座ったり立ったりするのでゆとりのある動きやすいズボンを選んでいます。
②明るい印象を与える清潔感コーデ
明るい印象をもってもらうためにトップスは白色、ボトムスはチノパンを選びました。ヒールのないパンプスを合わせていますが白系のスニーカーも合うと思います。バッグは楽譜が入るようにA4書類が入る大きさのものを選んでいます。
【冬・後期】保育士試験「実技」の服装例
お次は冬・後期の保育士実技試験の服装例を2つご紹介。こちらも写真と軽い寸評を載せております。ご自身のコーデの参考にして下さい。
③冬でも袖まくりしやすいコーデ
体のサイズにあったトップスを取り入れ、ボトムスには寒さ対策として厚手の生地のズボンを選びました。首元が詰まったデザインのトップスではないので顔まわりがすっきり明るく見えます。袖まくりがしやすい服なので造形、音楽の試験も袖が邪魔にならず安心です。
④カジュアル過ぎないキレイめコーデ
白シャツにカーディガンをプラスしてチノパンと合わせました。寒さ対策としてあたたかいカーディガンを選んでいます。カジュアルすぎる印象にならないように襟付きシャツと組み合わせました。
【こんな服装はNG!】評価が下がる・印象が悪い服装とは?
ここまで保育士試験「実技」に最適な服装について見てきましたが、逆に「こんな服装は印象が悪い」という服装もあります。
以下3点が気を付けたいポイントです。
- 露出が多い
- ラフすぎる
- 派手なアクセサリーをつける
こちらも順番に見ていきましょう。
露出が多い
肌の露出が多い服装は試験に不釣り合いなのでやめましょう。例えるなら以下のようなものがそれにあたります。
- ミニスカート
- ノースリーブ
- 胸元や背中が大きく開いている服
ブラウスやシャツを着るのであれば一番上のボタンまで留めるようにした方が良いでしょう。
動きやすいパンツスタイルをおすすめしますが、中にはスカートを履きたい方もいるかと思います。スカートを選んでも問題ないですが、椅子に座ったときに足の露出を抑えられるのでスカートを履く場合は膝が隠れるくらいの丈がベストです。
それとは反対に長い丈のスカートは座るときに椅子に引っかかる可能性があるので避けた方が良いと思います。
ラフすぎる
ラフすぎる格好も面接官の印象が良くありません。やる気がないと思われてしまいます。例を挙げると以下のようになります。
- ジャージ
- ジーンズ
- 半パン
- フード付きパーカー
これらはラフな印象なので避けたほうが無難だと思います。
試験会場にはスーツの方が何人かいましたが、だいたいの方がオフィスカジュアルの格好で色味や柄も落ち着いたものを着ていました。
私の見る限り遊びに行くような格好の人は一人もいなかったです。
また、服装だけでなく髪型にも気を配ってください。清潔感のある綺麗な服を着ていても髪がボサボサだと台無しです。
「音楽」と「言語」を選んだ場合、お辞儀をする場面があると思います。お辞儀したときに髪が顔にかからないようにサイドの髪は耳をかけたり後ろにまとめて邪魔にならないようにしましょう。
試験官に顔の表情がよく分かるようにできたらいいですね。
派手なアクセサリーをつける
派手なアクセサリーは実技試験に必要ありません。
大きなネックレスやピアスは試験官の視線を悪い意味で集めてしまいます。
ジャラジャラと音がなるブレスレットも控えましょう。
シンプルな腕時計や小さめのピアス、結婚指輪などは大丈夫だと思いますが、アクセサリーをつけるのであれば控えめで上品なものを選びましょう。
まとめ
服装は第一印象を左右する大切な要素のひとつです。
人の印象を決めるとき、五感の中で一番大きく影響しているのは視覚情報です。「人は見た目が9割」とも言われているように、視覚からの情報は大きいものです。
短い時間の中で自分が保育士にふさわしいかどうかチェックされるので、見た目は印象良くしておきましょう。
着ていく服は試験の数日前に決めておき、シワや汚れがないか事前に確認しておいてくださいね。
動きやすく、清潔感があってリラックスできる服を着て実技試験に挑みましょう!